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3/10レクチャーコンサート 第二回ベートーヴェン


12月に行ったレクチャーコンサート。第一回はモーツァルトでした。

3月に第二回を行います。今度はベートーヴェンのソナタの5番を弾く予定です。

モーツァルトやベートーヴェンを語るというのは、結構勇気が要ります。

下手なことは言えない、素晴らしい方々のたくさんの研究がある中、間違ったことを言ってはならない

とか、裏付けできるだけの研究をしなければとか、第一回のモーツァルトの前は本当にたくさんの本を

読みました。楽譜も、たくさん読みました。

きっと勉強不足のところもあった思うけれど、それでも私が感じるモーツァルトは精一杯喋った

つもりです。

でも、やってみて思ったのはもっともっと大胆に喋ってもいいのかも知れないということ。

来てくれる方々は、そこまでモーツァルトに詳しい方ばかりじゃない。普段そんなにクラシックを

聴かない方も居る。怖気づいてモゴモゴするよりは、自分の思うこと感じることを堂々と喋ること。

そして、クラシックに興味を持ってもらうこと。ここが一番大事だと思いました。

これは、子どもや初心者の方へのレッスンに似ています。

何よりも、まずは楽しいこと。面白いと思ってもらうこと。

細かいことは2の次。いつかはちゃんと覚えたり身につけないといけない大事なこともあるけれど、

まずは楽しいことが一番。そう思ってレッスンをやってきて、有り難いことに今は抱えきれないくらい

生徒が増えたりしています。(自宅生にはまだ空きがあります☆お問い合わせ下さい)

自分の意見をはっきり言うことは、怖いです。それが伝統あるものならなおさら。

先生の顔がちらついたりもします。その圧力に負けて、当たり障りのない無難なことだけ言って

終わりにしたくなる時もあります。でもそれじゃ面白くない。そんな、誰でも言えるようなことだけ

言って終わりにするのだったら、わざわざここまで足を運んでくれた方に失礼だと思うのです。

作曲家を、私が曲を弾く時のように感じてもらいたい。

その人の、感触を持って帰ってもらいたい。

あぁ、ベートーヴェンってこういう人なのかもって、日々の中で思い出してもらえたら。

そんなことを考えつつ、第二回を迎えたいと思います。

=== 【日 程】

2019年3月10 日(日)14時~16時

【解説・演奏】

山本明日香(ピアノ)

【内 容】

ベートーヴェンから一曲を選び、その楽譜を深く読み込んで具体的な詳しい解説(約60分)を行ったあと、その曲を演奏します。演奏のみのコンサートと異なり、レクチャーを受けることで、作曲家や演奏家がやり取りしている世界の中で曲をより深く聴くことができるようになります。

【場 所】

SAKURAGAWA PIANO ROOM(大阪市、最寄駅・地下鉄桜川駅) ※詳しい住所はお申込後、返信でお伝えします。

【参加費】

3,800円

【定 員】

6人程度

【主 催】

山本明日香・大谷隆

【お申込】

marunekodo@gmail.com(大谷)か

yamamotoasuka38@gmail.com(山本)まで。

【山本明日香プロフィール】 1989年生まれ。群馬県出身、大阪市在住。A型、魚座。東京学芸大学G類ピアノ科修了。大学卒業後大阪に移住。2011年、自宅にてピアノを教え始める。現在、自宅の他にソフィア音楽教室(奈良)と精神科のデイケアセンター(兵庫)にてピアノを教える。2015年10月にSAKURAGAWA PIANO ROOMを立ち上げ、「誰でもわかる 楽しいレッスン」をモットーに、毎月20名以上の指導にあたっている。

===

【主催大谷隆よりご案内】

「シューマンはこんな喋り方しない」

ピアノを前にして、実際にフレーズを弾き比べながら、まるでさっきまで一緒にいて語り合っていたかのように、有名作曲家のことを口にする明日香さん。それも割と親密な関係の。

「モーツァルトが好きな言い回しは、」

モチーフや展開ではなく、言い回しという言い方から滲み出てくる楽譜を読むという体験の一端。

クラシックピアノの演奏家は、曲を演奏するためにいったいどんなことをやっているのか。どんなことが起こっているのか。というのは知っているようで知らないことでした。

演奏者が楽譜をどう読み、どう演奏として実現させているのか。言い換えると、楽譜を通して作曲家はいったいどんなふうに話しかけてくるのか。それに演奏者としてどう応えるのか。そんな作曲家と演奏者との濃密なやり取りの世界に、僕たちも連れて行ってもらえれば、果たして曲はどう聴こえてくるのか。

レクチャー(講義)の語源は、ラテン語の「読むこと」。フランス語ではレクチュールです。楽譜を読み(レクチュール)、それを話す(レクチャー)コンサートという意味でタイトルをつけました。

2時間のプログラムで演奏されるのはたった一曲。

それも、自分自身で詳細かつ具体的な説明をした上での演奏という、演奏者には大きな負担がかかるコンサートですが、聴く方にとっては、とても贅沢で、特別な体験になるはずです。

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