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ピアノ学習者におすすめしたい 楽譜を読むための本・DVD


発表会やら演奏会やらなんやかんやで忙しく、久しぶりの更新です。

大学の頃から勉強のため、色々な音楽書を読むようになり、

今も変わらず専門的なものから雑学的なものまで日々色々な音楽書を読んでいますが、

その中でも「これはピアノ学習者にオススメしたい!」というものがあったので、

ここでいくつかまとめて紹介します。

レッスン以外でのピアノや楽譜の勉強として、役に立てば幸いです^^










「星降る町の小さな風景」という曲集を聴いて、なんて素敵な曲を作る人だろうと思った

轟千尋さんの、中学生でも読めるようにやさしく(楽しく!)書かれた楽譜の読み方の本です。

楽譜を模様で読むことや、楽譜の冒頭に大事なことがたくさん書かれていること、

和音や形式にも触れ、音符のドレミを読む=楽譜を読むと思っている人には

なかなか目から鱗の内容になっているんじゃないかと思います。

楽譜は物語だったり、ドラマのシナリオだったりするのです。

楽譜が楽しく読めるようになると、クラシックは本当に面白い!

そしてそれをどう音にするかという演奏の楽しみも、どんどん増していきます。

ピアノ譜よりも、スコアを読むことに重点が置かれていますが、

スコアが読めればピアノ譜も読める!ので、是非ピアノの人にも読んでほしいです。

(吹奏楽部やオケの人にはもっとオススメ)

レッスンでも、楽譜の読み方について触れることはあると思いますが、

それだけをまとめて勉強する機会はあまりないと思うので、1冊手元にあると◎。

楽譜を読む時のヒントが詰まった本です。











題名のない音楽会などでお馴染みの青島広志さんの著書です。

2部形式、3部形式、ロンド形式など、音楽の形式についての書かれた本ですが、

出だしが音楽の最小単位である2音の説明から入っているところが秀逸で、

その後動機(モチーフ)、小楽節、大楽節と説明が進んでいくのでわかりやすいです。

「いちばん親切な楽譜の読み方」と比べると、だいぶ難しく感じますが、

数ある音楽書の中ではかなり読みやすい部類です。全部はわからなくても楽曲理解の

ヒントになることがたくさん書かれているので、これも手元に置いていて損はない一冊です。

(高校生くらいなら読めるかな…?)

作曲に興味がある人には、特にオススメ。

建物に設計図があるように、曲にも色々なパーツがあって、それを作曲者がどう組み合わせて曲に

したのか、というのが段々わかってきます。

※ちなみに余談ですが、私が学生の頃は上2冊のようなわかりやすくて内容も良い本は探しても見つからず、

だいぶ苦労して「音楽の体験 音楽がわかるとは」(ヴィクトル・ツカーカンドル著)を読みました。

難しかったですが、目から鱗がポロポロ落ちる良書で、レッスンで「もっと感じて」とか言われていた

その感じ方、音楽を感じるって何を感じたらいいのかみたいなところをこの本に教えてもらったと思います。

演奏の時に重要視される感性の有る無しというのは、自然にできる子もいますが、できない子(私です)

でも、ちゃんと説明されて意識するようになれば、後から身につけられるものなんだと実感しました。

今でもたまに読み返す、大事な本です。










私が井上直幸さんのDVDを見つけたのは大学の図書館でした。

なんて楽しそうに、幸せそうにピアノを弾く人なんだろうと衝撃を受けたのを覚えています。

1巻、2巻とあり、1巻は主に作曲家ごとの世界観、2巻はピアノの弾き方の可能性などを

話していますが、オススメは特に1巻の方です。

バッハ、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、シューマン、ブラームス、

ドビュッシーの7名の作曲家について、その特徴と演奏のポイントなど解説していますが、

もうなんと言っていいか…。素敵すぎて素敵という言葉しか他に言葉が出てこないですが、

本当に素敵。

楽譜を通して作曲家と対話しながら演奏する喜びが、ひしひしと伝わってきます。

演奏はただドレミを音にするだけじゃない、そうじゃなくて何を作曲家は書いたのか、

どういう音楽を想像して、何を思って書いたのか、そういう視点を与えてくれるDVDです。

とにかく見てほしい。希望者にはお貸ししますので、是非見てほしい。

対象年齢的には、中学生はちょっと内容理解は難しいかな…高校生くらいかな…

でも、演奏している場面もたくさんあるので、本を読むよりわかりやすいかも知れません。

ある程度年齢が大きい生徒が何人かいたら、みんなでDVD見て勉強会とか楽しそうだなと

思ったりします。いつかそんなんやりたいな。

以上、今の時点でのオススメ音楽書&DVDでした。

また読んでみて良いものがあれば、都度ご紹介したいと思います^^

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