直前のお知らせになってしまいましたが、明日のレクチャーコンサート
主催の大谷さんとも相談し、延期することに決めました。 27日夜に大阪府の外出自粛要請が出たこと、
また27日中に大阪府で20人の感染者が出て、
そのうち18名は感染経路不明というのが決定打になりました。 今までは感染者の感染経路が追えていて、
閉鎖空間での集団感染にさえ注意を払っていれば
まぁ大丈夫だろうというような状況に見えました。
50人以上の規模の密室空間内でのイベントの自粛や、感染対策の徹底によって
なんとか感染者の増大を抑えられてきたように見えていましたが、昨日、経路不明の
感染者が18名出たことによって、医療崩壊への危機が一気に高まったように思えます。
この18名がそれぞれ別のクラスターで感染していたとしたら、これから爆発的に
感染者が増えることが予想されます。今まではひとつひとつのクラスターを追って、
なんとかクラスターごとの感染者を封じ込めていましたが、今はもう感染経路を
追うことが出来なくなっています。
会場での感染リスクは、自分たちの対策次第で限りなく 0 に近づけることができますが、
会場に来るまでの道中や街中で感染することもあるでしょう。
怖いのは感染した時に適切な治療が受けられないかも知れない、
そのせいで死に至ることがあるかも知れない、ということです。
イベント自粛の雰囲気の中、有難いことに「行きます」と言ってくれた方々の大切な命を、そのリスクに晒すわけにはいかないと判断しました。 イタリアの悲惨な状況を見ていると心が痛みます。
適切な治療が受けられず、亡くなっていく方々…。それは2週間後の日本かも知れない。 生きていればまた必ず会えますし、演奏会もできる。
とにかく今は、この状況を生き延びることが最優先と思っています。
大袈裟かも知れませんが、「あの時こんなこと言ってたけど
そんなに警戒することなかったじゃん」と笑い話になればそれが一番です。 最後になりましたが、人と会うことや外出は制限されても、
楽しむことを制限されているわけではないはず。
私も気持ちを切り替えて、web上でできるような何かを
模索していけたらと思っています。
また安心して、楽しい気持ちで皆様に会える時が来ることを
心から願っています。
山本明日香