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子どものための素敵な小曲 No.36〜No.40


久しぶりの追加更新です。

教えている生徒から、日本の作曲家の曲を色々知りたいとリクエストがあり、

曲を聞いたり楽譜を買ったりして調べるうちに、いいなと思う曲がいくつもあったので

ここでまとめて紹介したいと思います。

邦人作曲家シリーズです。それではどうぞ!

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No.36は、大野愛さん作曲の、「とんがり帽のダンス」。

音数は少ないですが、変則的なリズムや工夫された和声で、最後まで面白く聴き入ってしまいます。

クライマックスが最後にあり、弾ききった感じで終われるのも、この曲オススメのポイントです。

きっと発表会で弾き映えするはず。

私はピティナ・ピアノ・ステップで他の教室の生徒さんが弾いていたのを聴いて、この曲を知りました。

スタッカートで跳ねる音が、とんがり帽がぴょこぴょこ踊っているようにも受け取れて、

とても可愛らしい一曲です。

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No.37は、名田綾子さん作曲、「ティーカップ・ワルツ」。

ワルツは円を描くようにステップを踏む踊りですが、

そのくるくるとまわる動きが音を聞いているだけでとてもよくわかります。

ブンチャッチャ、ブンチャッチャというよくあるワルツの伴奏系でなく、3拍目が無い音形なので、

心なしかスピード感が増すというか、くるくる感が増していると思うのですが、どうでしょうか。

あとは、なんとなく昼下がりのカフェで流れていそうな温かな開放感があります。

サティのジュ・トゥ・ブなど、ちょっと雰囲気が似ているかもしれません。

どうぞご一聴ください。

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No.38は、またまた名田綾子さんの作曲で、「出口のない森」です。

出だしのメロディーがゲーム音楽のようで、

聴いていると森のダンジョンの風景が浮かんできます。男の子とか好きかなぁ。

そんなに難しいリズムじゃないのですが、左手の入るタイミングが面白いです。

これは生徒にタンバリンとかで叩かせると、ノリノリになってやってくれること間違いなし。

できたぁー!ずれたぁー!もう一回!という顔が目に浮かびます。

スタッカートがたくさんあり、歌うというよりはリズム重視の曲です。

鍵盤を、マリンバを叩くつもりで弾いてみると、良い弾き方が見つかるかも知れません^^

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No.39は、木下大輔さん作曲の、「ウィーンの夜」。

スタッカートで始まる序奏にちょっとわくわくして、ウィーンの夜が始まります。

ウィーンと名のつく曲は、3拍子が多い気がしますね。

ウィーンと言えばワルツだからでしょうか。この曲も例に漏れず3拍子です。

夜のイメージは色々ありますが、この曲は暗い、怖い夜では全然なくて、街にたくさん明かりがあって、

素敵な夜、という感じです。夜会でワルツを踊っているような絵も浮かびます。

何度も出てくる、タラッという前打音(装飾音)がどこかおちゃめな可愛らしさを演出していますね。

後奏も、序奏と同じ形から始まって、すっきり締めくくられるのが聴いていて気持ちいいです。

聴き映えもし、難しすぎず易しすぎずなので、発表会にもってこいの一曲です。

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No.40は、山下祐加さん作曲、「万華鏡」です。

からん、と少し角度を変えるだけで全く違った色や形を見せてくれる万華鏡。

この曲は、そんな万華鏡のように、響きの色合いがくるくると変わっていくのを楽しめる曲です。

綺麗な曲で私は好きですが、Youtubeで検索したところ演奏動画が全く無いので、

子どもたちにはあんまり弾かれていないのかも知れません。

確かに、メロディーがわかりやすくないので音を拾うのもちょっと苦労しますし、

きれいに弾くのは難易度高めかなとも思います。

(凸凹しないように音の強弱をコントロールしないといけない為)

でも、ピアノの純粋な音色や響きを聴くにはとてもいい曲です。

たまにはピアノ全体の響きを聴くこんな曲も弾いてみると新たな発見があったりして

面白いんじゃないかなと思って入れてみました。よければお聞きください☆

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